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AutorenbildMikako Hayashi-Husel

Redewendungen der Woche KW24/2021

先週(2021年第24週)にFBのページTwitterまたはNoteでご紹介した「Redewendung des Tages 今日のドイツ語慣用句」をまとめてご紹介します。


1. ganz Auge und Ohr sein


意味: 注意する、集中する。 字義通りには「全身目と耳である」


例文: Mach nur weiter mit deiner Rede, ich bin ganz Auge und Ohr!(訳例:スピーチを続ければいい。私は話に集中している)


Schon nach wenigen Minuten waren die Kinder ganz Auge und Ohr und folgten gebannt dem Spiel.(訳例:ものの数分と立たないうちに子どもたちは全神経を集中してその試合の成り行きを追った)




解説: 話を聞くときは「ich bin ganz Ohr」と耳だけに言及するのが普通ですが、視覚と聴覚の両方であるものに注意を向ける場合はこの「ganz Auge und Ohr sein」を使います。

それにしても、「全身目と耳」をイメージすると結構えぐいですよね(笑)


2. Augen (und Ohren) offen halten


意味: 気をつける、注意する。 字義通りには「目(と耳)を開けておく」


例文: Sie mussten Augen und Ohren offen halten, denn in der Gegend wimmelte es von Partisanen.(訳例:その地域ではゲリラ戦闘員がうようよしていたので、彼らは気をつけなければならなかった)


Ich werde meine Augen offen halten.(訳例:気をつけておくよ)




解説: この慣用句は、視覚・聴覚の受信チャンネルを全開にするようなイメージですね。 目だけ全開にする「Augen offen halten」ばかりでなく、耳だけ全開にする「Ohren offen halten」という言い方も可能です。

offen halten は、offenhalten と分離せずに書くこともありますが、それは可能性(Möglichkeiten)などについて言う比喩的用法(「残しておく」など)に限られます。

「目や耳を開けておく」という上述の慣用句も一種の比喩ではありますが、抽象度が低いということのようですね。正書法は一筋縄ではいかないですね。


3. jemandem die Augen öffnen


意味: (人)の目を覚まさせる、(人)に不快な真実を知らせる。 字義通りには「(人)の目を開いてやる」


例文: Jetzt weiß ich endlich Bescheid! Du hast mir die Augen geöffnet!(訳例:今ようやく分かったよ!君のおかげで目が覚めたよ!)


Ich muss dir mal über deinen Freund die Augen öffnen.(訳例:あなたの彼氏について知らせなきゃいけないことがある)


解説: 目を開けることが理解・悟りの比喩であることは文化を超えて見られ、日本語でも例外ではないので、この慣用句も理解しやすいと思います。 ただ、日本語では他人に対する使役の場合、どちらかと言うと「目を覚まさせる」かと思いますが。

4. ein Auge/beide Augen zudrücken


意味: 目をつぶる、(人の)間違い・不備を見逃してやる


例文: In einer WG drückt man ein Auge zu, wenn die Haare der Mitbewohnerin den Abfluss verstopfen.(訳例:ルームシェアでは、同居人の髪の毛が排水口を詰まらせても目をつぶるものだ)


Wir drücken diesmal beide Augen zu. Ein zweites Mal geschieht das nicht!(訳例:今回は見逃してやるが、2度目はないぞ!)



解説: 片目をつぶるのか、両目をつぶるのかで見逃す間違いや不備の程度が変わります。片目の場合はウインクに近いこともあり、見逃す対象は「まあ、このくらいならね(^_-)-☆」と許せてしまうようなものに限ります。 これに対して両目をつぶる場合は、かなりまずい間違いや不備を「見なかったことにする」というニュアンスになります。


「目をつぶる=(わざと)見逃す」という発想自体は日独共通ですが、比喩表現の広がりはドイツ語の方が豊かなようですね。

日本語の「大目に見る」はどちらかと言えばドイツ語の「片目をつぶる」方に相応すると思いますが、この場合の「大目」は「大ざっぱに見積もる」という意味で、目の大きさとは関係がない辺りがややこしいですね。


先週は私用で4つしか紹介できませんでした。しばらく忙しいので、「毎日」は無理かと思います。











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