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Redewendungen der Woche KW28/2021

先週(2021年第28週)にFBのページTwitterまたはNoteでご紹介した「Redewendung des Tages 今日のドイツ語慣用句」をまとめてご紹介します。


1. in seinen Augen / in jemandes Augen


意味: ~から見ると、~の目には、~の考えでは


例文: In meinen Augen sind Impfschwänzer total asozial.(訳例:私から見ればワクチン無断キャンセル者はまったく反社会的だ)


Und das macht keinen von uns stärker – besonders nicht in den Augen derer, die uns Europäer ohnehin lieber gespalten als geschlossen sehen. - F.W. Steinmeier, 05.06.2018(訳例:また、それは我々の誰も強くしない – 特に我々ヨーロッパ人が団結しているよりも分裂していた方がいいと思っているような輩の目には(そのように映るだろう)。シュタインマイヤー大統領、2018年6月5日のスピーチより)


解説: 物事には、立場や興味・関心、持っている情報・知識・経験または価値観などによって様々な見方があります。このため、「誰それから見れば」と立場や視点を明らかにする必要性が往々にして生じるわけですが、その際に使われるフレーズの1つが「in jemandes Augen 」です。 他に、aus jemandes Sicht, nach jemandes Ansicht, nach jemandes Meinung/jemandes Meinung nach などがあります。 見方=考え方である点は、ドイツ語も日本語も同じですね。


2. jemandem/sich Auge in Auge gegenüberstehen


意味: ~と至近距離で向き合う、にらみ合う


例文: Mein Onkel stand der Seeschlange Auge in Auge gegenüber.(訳例:私の叔父はウミヘビとにらみ合っていた)


Die Demonstranten und Polizisten stehen sich nun Auge in Auge gegenüber.(訳例:デモ参加者らと警官らは今やにらみ合いの状態にある)


解説: Auge in Auge は、相手の目が自分の目の中にあるようなイメージですので、至近距離の対面を表します。 gegenüberstehen はすでに向き合っている状態を表しますが、gegenübertreten は向き合う動作を表します。 上の例文では「にらみ合い」しか挙げませんでしたが、この慣用句は必ずしも敵対的な状態を意味するわけではなく、単に「至近距離」であることを意味します。

3. ins Auge fallen / springen / stechen


意味: 目立つ、目につく、目に入る、目に飛び込んでくる


例文: Die Schlagzeilen der Schmierblätter springen manchmal ungewollt ins Auge.(訳例:大衆新聞の大見出しは時に意に反して目に飛び込んでくる)


Wenn Ihnen Buchstabendreher, Grammatik- oder Rechtschreibfehler ins Auge fallen, können Sie diese sofort selbst korrigieren.(訳例:もし文字の順番間違いや文法または正書法の間違いにお気づきになりましたら、すぐにご自分で修正してくださって結構です)


Das Mädchen streckte mir eine Hand aus und ihre roten Fingernägel stachen mir sofort ins Auge.(訳例:その少女が私の方に手をさし出して来たとき、その爪が赤いことがすぐに目に入った)




解説: この慣用句は使われる動詞にバリエーションがありますが、それぞれに特にニュアンスの違いがあるわけではありません。 目の中に「落ちる」のか「飛び込む」のか「刺さる」のか言い方に違いがあっても、「目の中に入る」という事実に違いはなく、要するに好むと好まざるとにかかわらず知覚しないわけにはいけない状況を意味します。こういうとなんだか悪目立ちのようなイメージを抱く方もいらっしゃるかもしれませんが、必ずしもそうではなく、「意識して注目していないのに、視界に入って来る」のは、美しさ、素晴らしさ、斬新さ、お得情報などのよいものでもあり得ます。

4. einer Sache ins Auge sehen / blicken

意味: ~を直視する、~と向き合う

例文: Man muss der Wahrheit ins Auge blicken können!(訳例:人は真実を直視できなければならない)

Dieser Tatsache sollte man irgendwann ins Auge sehen, bevor der Schaden noch größer wird.(訳例:損害がさらに拡大する前に、いずれこの事実と向き合うべきだろう)

解説: この慣用句は動詞に少々のバリエーションがあり、上に挙げた動詞以外にも「見る」ことを意味する「schauen」が使われることもあります。 「einer Sache」の与格間接目的語としては、der Wahrheit/(unangenehmen) Wahrheiten, der Realität/den Realitäten, der Tatsache/den Tatsachen など、どちらかというと「あまり見たくない現実や事実」が典型的です。 自発的に見たくはないのだけど、意識してそちらに目を向ける、しかも「チラ見」ではなく、まっすぐに相手の目の中(ins Auge)を覗き込むかのように物事を真正面から冷静に見つめるイメージです。



5.etwas ins Auge fassen


意味: ~を計画・企画する、企てる、考慮・検討する。 字義通りには「~を視野の中に捉える」


例文: Im nächsten Jahr müssen wir die Sanierung der alten Rohrleitungen ins Auge fassen.(訳例:来年は古い配管の改修を検討しなければならない)


Sie hat insgeheim eine Scheidung ins Auge gefasst.(訳例:彼女は密かに離婚を考えた)


解説: この慣用句は先日ご紹介した「etwas im Auge haben(~を念頭におく、もくろむ)」のコンセプトとよく似ています。 目(視野)の中に入れるもの、入っているものは、思考や行動に重大な影響を及ぼし、反対に、「etwas aus den Augen verlieren(見失う)」のように視界から消えるものは重要度が低く、いずれ忘れるという人間の修正を如実に表す表現だと思います。


6. sehenden Auges


意味: みすみす、軽はずみに。 字義通りには「見えている目(にもかかわらず)」


例文: Die Regierung geht sehenden Auges erhebliche Risiken ein.(訳例:政府は軽はずみにかなりのリスクを取る)


Martin gab ehrlich zu, auch er sei Teil des Systems gewesen, das sehenden Auges in die Krise rannte.(訳例:マルチンは、彼がみすみす危機に陥って行った体制の一部であったことを正直に認めた)


解説: この慣用句は属格(Genitiv)を使っていることからも想像できるかもしれませんが、ちょっと文学的な雅語です。 口語的には、mit sehenden Augen や mit offenen Augen のように前置詞 mit を使います。


7. mit einem blauen Auge davonkommen


意味: さほどの被害を受けずに〈あまりひどい目にあわずに〉すむ。 字義通りには「青い目ひとつで(危険などから)逃れる」


例文: Der Angeklagte ist mit diesem milden Gerichtsurteil noch einmal mit einem blauen Auge davongekommen.(訳例:被告は寛大な判決のため、再び大した目に合わずに済んだ)


Schaut man, wie sich die Krise auf zahlreiche Volkswirtschaften ausgewirkt hat, dann ist die Schweiz mit einem blauen Auge davongekommen. (訳例:危機が数多くの国にどのような影響を与えたかを見れば、スイスはさほどの被害を受けずに危機から逃れた)


解説: blaues Auge とは字義通りの「青い目」の他に、「(殴られるなどで)青あざのできた目」も意味します。この慣用句ではもちろん後者の意味で使われており、目に青あざができるという不快な被害は被ったものの、短期的な回復が可能なためにそれほど深刻な被害ではなかったことを表します。 この口語的慣用句は、もともとは酒場での殴り合いのけんかについて語られる場合に使われていて、遅くとも17世紀後半には一般的な比喩表現になっていたそうです。












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