Die Redewendungen, die diese Woche (KW13/2021) in FB, Twitter oder Note als "Redewendung des Tages" vorgestellt wurden, werden hier zusammengefasst.
1.in den sauren Apfel beißen
意味: 不快なことを我慢してやる。 字義通りには「酸っぱいリンゴをかじる」
例文: Da musst du wohl in den sauren Apfel beißen.(訳例:そこは我慢しなきゃいけないでしょう)
Ich werde wohl in den sauren Apfel beißen und die Nachtschicht übernehmen.(訳例:やむを得ず夜勤をやる羽目になりそうだ)
解説: この慣用句に対応する日本語の比喩表現は見当たりませんが、とても分かりやすい比喩ですよね。梅干しのように「酸っぱいもの」と相場が決まっているものを好んで食べるならともかく、リンゴを食べるなら甘味のあるジューシーなものが好まれ、進んでわざわざ酸っぱいリンゴを選んで食べる人はいないでしょう。 けれども、状況によっては他に選択肢がないので酸っぱいリンゴを食べることもきっとありますよね。 そういう状況を表す諺に「Not lehrt in saure Äpfel beißen(必要は酸っぱいリンゴをかじることを教える)」というのがあります。 そのように、気は進まなくてもやってできないことではないことをする場合に、in den sauren Apfel beißen が使われます。
2.Der Appetit kommt beim Essen.
意味: 少しでも手に入るともっと欲しくなるものだ(食欲は食べているときにわく)
例文: Mein Bruder hatte nie Lust, Urlaub in den Bergen zu machen. Nun war er mit seiner Freundin da und wollte gar nicht mehr weg. Der Appetit kommt eben wirklich beim Essen.(訳例:私の兄弟は、山で休暇を過ごすなんてずっと論外だと思っていたが、彼女と山に行ったらもう病みつきになってしまった。少しでも手に入るともっと欲しくなる(味をしめる)とはまさにこういうことだ)
解説: この諺は、フランソワ・ラブレー(1494 - 1553)というフランス・ルネサンスを代表する人文主義者、作家、医師の小説「Gargantua et Pantagruel」第1巻に登場する表現「L’appétit vient en mangeant.」のドイツ語訳です。 元々は「 L’appétit vient en mangeant; la soif s’en va en buvant.(Der Appetit kommt beim Essen; der Durst schwindet beim Trinken. 食欲は食べているときに湧き、喉の渇きは飲んでいるときに消える)」でしたが、食欲を表す Appetit が一般的な欲望を表すため、前半部のみが諺として残ったようです。 「Gargantua et Pantagruel」は、日本では『ガルガンチュワ物語』『パンタグリュエル物語』と別々に言うようですね。第1巻とは『ガルガンチュワ物語』(第一之書)のことです。
3.jemanden in den April schicken
意味: ~をエイプリルフールで騙す。 字義通りには「~を4月へ送る」
例文: Wie die Menschen heute in den April geschickt wurden: Blaue Hummeln, Pizza-Bringdienst per Drohne und eine Bergschuhpflicht im Allgäu?(訳例:今日人々がどのようにエイプリルフールで踊らされたのでしょうか。青いクマンバチ、ピザのドローン配達、アルゴイでの登山靴着用義務?)
Nicht nur Freunde und Kollegen schicken sich in den April. Auch Zeitungen, Radiosender und Fernsehstationen flunkern am Tag der Scherze gern. (訳例:エイプリルフールで騙し合うのは友人間や同僚間ばかりではありません。新聞、ラジオ放送局、テレビ局もジョークの日には好んでほらを吹きます)
解説: 最近ではエイプリルフールで何かすることはあまり多くなくなっているようですが、この4月1日のあほらしいとも言える風習には実は想像以上に長い歴史があります。帝政ローマ時代のラテン詩人オウィディウス(紀元前43~紀元後17年)の説明によると、Aprilis(アプリリス、4月)は、動詞 aperire(アペリーレ、開く、始める)に由来し、「春がすべてを開く」ことから、その月がそのように呼ばれるといいます。それは、あらゆる冬の支配を仮装や騙し合いを含むバカ騒ぎで吹き飛ばし、自由な春を迎える春祭りの風習(インドのホーリー祭や、ローマの Quirinalia クイリナリア祭に通じると推測され、その名残が今日のカーニバル(またはファッシング)やエイプリルフールに現れていると考えられます。 もちろん、エイプリルフールの起源に関しては違う説もあるのですが、いずれにせよ、キリスト教以前の風習に端を発したものであることは確かなようです。 日本の「鬼は外」と厄払いする節分祭などとも通じるものがあるのではないでしょうか。騒ぐことで魔除け・厄払いするという共通性が見られます。
現在のエイプリルフールでは、「April, April アプリール、アプリール!」と言って、ある発言がひっかけや嘘であることを示します。 さて、皆さんは今年は誰を「4月送り」にしますか? Nun, wen wollen Sie dieses Jahr in den April schicken?
4.erst die Arbeit, dann das Vergnügen
意味: やることやってから遊べ。 字義通りには「まず労働、それから娯楽」
例文:
Erst die Arbeit und dann das Vergnügen, so bin ich erzogen worden. (訳例:「やることやってから遊べ」と私は育てられました)
解説: やるべきことを先にやるか後にやるか、悩ましい問題ですよね。 人間は本能に従えば、楽な方・楽しい方を優先しますから、教育的介入は圧倒的に「やるべきこと優先」になりますよね。その原則は古今東西変わらないのではないでしょうか。
刹那主義・快楽主義の方はもちろん「Erst das Vergnügen, dann die Arbeit」という逆の主張をするでしょうけれど。 私自身はやるべきことがあると気になって楽しめないので、ガッツリ「やるべきこと優先」の人間ですが、皆さんはいかがですか?
5.ganze Arbeit leisten
意味: (人が)ある仕事を徹底的に・完全に行う、(人・モノが)機能・役割を完全・徹底的に果たす。 字義通りには「完全な仕事をする」
例文: Wenn Keller volllaufen, leisten Spezialpumpen ganze Arbeit.(訳例:地下室が水浸しになったら、特殊ポンプの出番だ)
"Ganze Arbeit leisten" ist unser Motto in der Projektentwicklung.(訳例:「徹底した仕事をする」というのがプロジェクト開発における我々のモットーです)
解説: この慣用句は、主語が人である場合は字義通りの「完全な仕事をする」という解釈で差支えがないのですが、モノが主語の場合は、日本語でも機械などを擬人化して「いい仕事してくれる」などと言うことがありますが、それに近い感じですね。 ただ、この表現は「余計なことをしてくれる」「面倒を引き起こす」のような皮肉の意味でも使われることがあるので、注意が必要です。たとえば「大雪などの自然現象が一帯を容赦なく破壊した」といった状況の描写に「Der starke Schnee hat ganze Arbeit geleistet」などと表現することがあります。
また、定冠詞をつけて die ganze Arbeit leisten と言うと「ある仕事を1人で片付ける」という意味になりますので、要注意です。
6.nur halbe Arbeit machen
意味:
中途半端な・不完全な仕事をする。
字義通りには「半分の仕事しかしない」
例文:
Der Klempner hat nur halbe Arbeit gemacht, die Spülung geht schon wieder nicht!(訳例:あの配管工はちゃんと仕事しなかったな。水洗装置がまたダメになったぞ!)
解説: 先述の「ganze Arbeit leisten (machen/tun)」の反対を意味するのがこの慣用句です。
ただし、使用頻度はあまり高くありません。どちらかというと「halbe Sachen machen(中途半端なことをする)」ということの方が一般的です。 いずれにせよ、halb は「半分」というだけではなく、ネガティブな意味の「半端」を意味しているということがこうした慣用句から見て取れますね。
7.etwas in Arbeit geben
意味:
~を作らせる、(処理の)依頼をする
例文:
Die neue Glocke für die Kirche war bereits in Arbeit gegeben worden.(訳例:教会の新しい鐘はすでに制作を依頼済みだった)
Sobald Sie eine Meldung angelegt und alle relevanten Informationen bezüglich des Problems eingegeben haben, können Sie die Meldung in Arbeit geben.(訳例:通知を作成し、問題に関するすべての重要情報を入力したら、その通知を処理に回すことができます)
解説: die Arbeit が「労働、仕事」の他に「制作」やその結果としての「作品、細工」などを含む広い意味があるので、「in Arbeit geben」も解釈の余地を残す表現ですが、「誰かに何かをさせる」というのがコアイメージです。 geben(与える)の反意語は nehmen ですから、etwas in Arbeit nehmen で「何かをすることを引き受ける」を意味しますが、使用頻度は「in Arbeit geben」ほど高くはありません。 また、何か頼まれごとをしている最中であることは「etwas in Arbeit haben」と言うことができ、何か頼まれごとが処理中・進行中であることは「in Arbeit sein」と言うことができます。 使用頻度は「in Arbeit sein」が最も高いです。
Soweit die Zusammenfassung der Redewendungen, die in FB, Twitter oder Note als "Redewendung des Tages" täglich vorgestellt wurden. Wenn Ihr sie lieber täglich einzeln anschauen wollt, dann folget mir in den jeweilgen SNS.
In diesem Blog fasse ich die täglichen Beiträge zusammen und evtl. ergänzende Kommentare.
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